節約大好きmoccheeの徒然日記

投資実体験&ちょっとだけ工夫してお得な気分になりたい!そんでその後浪費したりする生活

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株日記(任天堂)

人生で初めて購入した株は 200万円の単一株!
結果1年で 半額の100万円になりましたとさ

 

初めて投資を始めたのは、今から約10年前になります。

表記のように、半年もたたず50%の含み損という事態に驚きました。

生まれて初めて買った株がですよ?!

 

まぁ今振り返ると初心者が手を出す株ではなかったわけですが

今になってみるといろいろといい経験をさせいただきました。


きっかけは3DS発売のニュース 

 

生まれて初めて購入した株は、任天堂(7974)でした。
2010年10月だったと思います。

 

ここでさらっと任天堂株の当時の状況を思い出して書きます。

 

任天堂株は2007年に7万円以上の高値をつけました。

Wiiバランスボードと、DSの脳トレのヒットで
ライトユーザーをがっちり取り込んだと評価されたようです。
ですが、その高値をピークにみるみる株価は下がっていき
2010年には 2万円代にまで下がってきていたようです。

 

その時の私の趣味はゲームでありまして
3DSの発表に心踊らされておりました。

 

 これは画期的なハードだ!

当時かなりの販売数を誇っていたDS以上に浸透するに違いない。

そう確信しておりました。

 

タッチペン・マイクを使用するインターフェースと2画面分割は

旧機種にあたるDSと全く同じ。正当世代進化をアピールしながら

情報処理能力とグラフィックス性能の強化、そして

裸眼3D表示ディスプレイの採用

特徴としてメディアにはよく取り上げられていました。

ハード名にも3Dと打ち出していましたから当然ですが。

 

しかし私はそれ以外の機能を見て

勝手にこのハードの躍進を確信していたのです。

・モーション+ジャイロセンサーの搭載
・スライドパッドによるアナログ入力対応
・すれちがい通信機能
・カメラを使用してAR対応

モーション+ジャイロセンサーが、
ディスプレイ一体型のハードに内臓されたことが、
私にとって画期的でした。


3DSを購入した人全員が、別売りのオプションパーツ無しで
ヘッドマウントディスプレイを購入した状態であると感じたのです。

 

具体的にはエースコンバット等のフライトシム系やFPS等の1人称ゲームにおいて、
今までは視点移動はキー入力によって行う必要があったのですが
この機能によってその操作が全く不要になるわけです。

・戦闘機をスライドパッドとボタンで操縦しながら
3DSを構えたまま振り向くだけで、背後の敵を視認できる

・FPSで銃を正面に構えて少しづつ前進しながら、
上下左右を3DS本体をゴーグルとして覗くことで
VR空間で戦闘できる。

この体験の実現を、3DS購入者全員が追加オプション無しで実現できる!

それだけで「 これで勝つる! (確信) 」と熱くなったことを

今でも鮮明に覚えています。

 

すれちがい通信機能や
カメラを内蔵しているからこそ可能なAR体験も画期的でした。

 

みんなが当時から " 必要ないよ " とバカにした3D表示ディスプレイも
ゲームを真剣にやったことのない人達の意見が多かったと思います。

ゲームハード性能が上がって、画面内で3D表現がなされても
実際にはキャラクターの影を見ないと、ジャンプの着地点等判断しづらいものです。

3D表示ディスプレイがあって、初めてその3Dゲームの真価が問われるはずです。

 

まぁ・・・振り返ってみれば3DAR早すぎたのでしょう。

 

裸眼3D表示は、少しでも正面から目線がずれると激しく見にくさを感じました。

つまり使い物にならず、人々は皆その恩恵を感じる前に

"3D表示はOFFにしてプレイしたほうが見やすい " と刷り込まれてしまいました。

開発者・プレイヤーともに、これはゲーム史に残るトラウマです。

もしNew3DSで搭載された3Dブレ防止機能が、当初から実装されていたら ・・・。

 

ARにしても、2019年現在 スマートフォン向けの多数のARアプリ開発者達ですら

未だにその魅力を活かしたアプリをつくれないでいます。

 

そして決定的に悪かったのが、ソフトの導入タイミングです。

ローンチタイトルに、マリオもゼルダもゴリラすらいない任天堂ハード。

どう考えても初期販売戦略がおかしかったです。

結果的に3DSが安定して普及を始めるまで1年を要しました。

 

話が株価から脱線しすぎました。

 

投資の最初の一歩は応援の気持ち、そして濡れ手に粟から…

 

前述のように3DSに光る魅力を感じた私ですが、

ネットニュースで見かけるトピックスは奇妙に感じました。

「絶対に売れるに違いないハードなのに、なぜ?!」

 株取引に全く興味が無かった私ですが、とてもこのニュースが気になりました。

 

それから書店でなんとなく手に取った投資雑誌で任天堂株の記事を見ました。

この時初めて任天堂株が過去に7万円以上をつけていたことを知ったわけですが

どの雑誌を見ても、2万が底だと書いてあったのです。

その情報と私の任天堂に対する応援の気持ちがシンクロして

どうせ定期にいれようと思ってた貯金があるし、もうちょっと資金を足して

いっちょ任天堂の株主になってみるか!

そして街に3DSが普及していく様を、株主として上から見届けてやるか!

そう思ってしまったのです。まさに自分勝手な驕りですね。

 

2万が底だなんて保障はどこにもないのに。

 

任天堂株を購入するために、当時一番手数料が安かったのは
むさし証券 だったと思います。

生まれて初めて証券会社に口座開設を申請し

その後も下がり続けた任天堂株を、2010年10月 ほぼ2万円で購入できました。

約200万円強の投資です。

独身ゆえの無謀さというか、恐れを知らない行動です。

 

そして年が明け、3DSの発売の2011年2月を迎える頃・・・

 

3DS発売直前に任天堂株価は2万5千円を超えました。

 

生まれて初めて投資した株が、わずか4ヵ月で約50万円の含み益となりました。

 

「なにこれ!?めっちゃボロいやんっ!」

 

この時は気持ち良かったですね!当たり前ですが。

 

ところがここで利益を確定出来ないのが、プロトレーダーとの違いなんでしょうね。

 

遊びたいと思うソフトが一向に出ない3DSユーザーのイライラが募ると同時に

株価は転げ落ちてゆきます。

僅か2か月後には含み益は0となり

株購入から1年経過してみると、含み損は約100万円となってしまいました。

 

いやー、投資の怖さを思い知りましたね。
まさに大やけどです。

 

数円でも損をするのが大嫌いな性格だったくせに。

だから今まで元本保証の定期預金しか使ったことなかったくせに。

 

痛恨の手痛い勉強代を支払うことになるのか・・・。

 

 

しかし、私はもともと任天堂を応援したくて株を購入したのです

ですから、株を売ってしまうことに抵抗がありました。

 

現物で購入した株です。

「塩漬け」ってやつでしょうが、売らなければ損は確定しないわけですし

3DS、そして任天堂の行く末を見届けよう と思いました。

 

 

株価の事は忘れるように生活し忘れられるはずないのですが

しばらくたったある日、「配当金のお知らせ」が届きました。

内容は詳しく覚えておりませんが、たしか

「業績不振のため、中間は無配・期末は100円となりました」

みたいな文章だったと思います。

 

"よくわからないけど、つまり配当金とやらもほとんど出ないってことね?"

 

そう理解しましたが、支払金額をみて「!?」と思いました。

 

10,000円だと・・・?

一万円が私のところに送られてくるってこと?!

定期預金に入れてた時は、利息って数百円程度じゃなかったっけ?

 

キツネにつままれたような、不思議な感覚でした。

まぁ今にして思えば

「キャピタルロスで、含み損が100万円もあるのに

 インカムゲインの1万円で喜んでどうする」って話ですが

とにかく預金と投資は世界が違うらしいという感覚を初めて持ちました。

 

とにかくめちゃめちゃ損を抱えているという自覚はありましたので

それから株に手を出すことはありませんでした。

 

それからも任天堂の発表した新作ハード WiiUの販促ムービーを見たときは

「こりゃダメだ」と思いましたね。

一押しプレイが、ゲームパッドを持ってスワイプして手裏剣投げ体験ですよ?!
(しかしNintendoLandは実際に遊ぶと凄く楽しいです。あくまでヒキが弱いという話です。)

 

発売日に購入した家庭で触らせてもらいましたが

インターフェース動作レスポンスも酷い物でした。*1

とにかく任天堂のやることなすことが全てズレている時代でした。

 

 

そして時は流れ流れて、WiiU・3DSの時代は終わりを告げ

Nintendo Switchが発表されます。

 

私が任天堂の一口株主だと知っている友人と飲みに行った時

スマホゲーム全盛のこの時代に、絶対に売れるわけない

と笑われました。

 

私はSwitchは売れると反論しましたが

全く信じてもらえませんでしたね。

その人はスマホのパワプロに十万以上課金しているタイプの人でしたから。

 

3DSの時と違って、確信はありませんでしたが

WiiU末期になって任天堂のセンスが再び良くなってきているの感じていました。

スプラトゥーンがその代表ですね。

 

また、ちょうど自分が老眼が始まっていたので(笑)、小さな画面を

プラグを刺すことなくTVの大画面に映し出してプレイできるのが魅力的でした。

 

WiiUにも似た感じの機能があって
親がTVを使うときにゲームパッドで遊べるという売り文句がありましたが
WiiU本体から離れるとゲームできないので、ほとんど使えない機能でした。

Switchでは、携帯端末が本体ですから
極端な話親がTVを使い始めたら、友達の家で続きを遊んでも全く問題ないわけです。

 

ドラクエ等のRPGのレベル上げは通勤通学中にできて
普段の進行は据え置きハードとしてプレイできる!

 

スプラトゥーンの発売も決定していて、前作で遊びにくかったリアル友達との対戦が
すごく簡単に出来るようになる。

 

1-2-Switchは、子供の祖父母達とも遊びやすくローンチタイトルとしては悪くない。

 

何よりゼルダの伝説が本体と同時発売です。
これほど心強いものはありませんでした。

 

発売日にプレイしてみて、その心強さは本物だったと確信しました。

 

クリアするまでの数カ月は

現実の世界の草花すら、アイテムに見えましたし

町や山でつい登れそうなところを探している自分
に苦笑していました。

 

それほど没入感がすごいゲームでした。

プレイしていない人がいたら是非体験してほしいです。


ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド - Switch

 

なお、2019年4月26日のアップデートで

Nintendo Labo VRキットを使用してVRに対応すると発表されました。

これはVR体験を売りにするのではなく、

3DSで実現できなかった立体視の感動

任天堂は体験してほしいのだと思います。

バーチャルボーイから25年、立体視は任天堂にとって夢なんでしょうね・・・。

 

ポケモンGo騒動を経て売却へ・・・結果は

 

 話が株価から脱線しすぎました。

 

結果、Switchは品切れ状態となりポケモンGO騒動と相まって

株価は一時5万円に手が届きそうなところまで乱高下を繰り返すこととなります。

 

10年弱の時を経て
私の任天堂株は2万8千円で売却しました。
(応援しつづけるんじゃなかったのかというツッコミはやめて下さい、応援の仕方が変わっただけです)

 

この相場でこの結果は、まさにど素人ならではだと思いますが

ど素人なんだから仕方ありません。

 

むさし証券で行った取引は、10年で売買合計2回のみ。

損しなくて良かった。

 

任天堂株との10年に渡る付き合いは、私にとって非常に興味深いものでした。

この僅か2回の取引の中で、私は投資という世界を
実体験として感じることができました。

 

長くなりましたが、今後の投資を続けていく道中での自分の道しるべとして

書き残して置きたかったのです。

 

最後まで読んでくださった方がいらっしゃいましたら、
駄文で大変申しわけありませんでした。
お付き合い本当にありがとうございました。

*1:現在はアップデートの結果、良好になっています